実験中のフローリング

下記記事は昨年2019年11月14日にリリースしたものです。
現在HPをリニューアルさせています。かつてのサイトを近々閉じる予定です。
そのため、これらの記事を読むことがでなくなることから、改めて作成し、こちらでアップしています。

3年ほど前に開始した実験中のフローリングがあります。

それはリユースを前提とした無垢フローリングです。

通常、接着剤と釘を使用してフローリングを施工しますが、
この実験中のフローリングは接着剤を使用しません。

接着剤を使用するとフローリングを剥がして再利用できなくなります。
強力に接着されてしまうため、剥がす際に木の繊維が破壊されてしまい再利用できなくなるからです。

しかし、このフローリングは一度利用されても取り外すことができるため、クリーニングや補修を行った上で、再び市場に流通させることができます。
こうすることで一度きりで処分されていたフローリングを何度でも利用できるようにし、貴重な自然の資源を有効利用することができます。

この無垢フローリングはミャンマーチークを利用しています。
現在販売中のオルタナティブ無垢フローリングとこの無垢フローリングを合体させる計画です。

このフローリングは無垢材であることが前提条件です。
なぜなら、現在主流である合板のフローリングでは不可能だからです。

合板は薄い板と接着層を交互に積層し構成されています。
接着剤は水に弱く、水分を通さないため板部分が水を吸い込むと排出することができず腐食してしまいます。

合板は一見強度が強いように見えますが、水に弱いという耐久性に劣る性質を持っています。
外力には強くとも時間の経過には弱いということです。

そのため、リユース前提のフローリングには不向きなのです。

一方、無垢材は水を吸ったとしても吸放出することで次第に乾燥していきます。
あまりに頻繁であったり、常に水が掛かってしまうような状況は論外ですが、ある程度ならば劣化に耐えうるのです。

問題として存在する大きな障壁は施工方法と受け入れる側のマインドです。

この無垢材の最大の特徴を生かして何度も利用されるフローリングを世に出すことで、地球上の資源を有効利用します。

合板フローリングは強度を有し、かつ安価にすることで大量に普及しました。
しかし、一度利用されてしまえばその行く末は廃棄処分です。
しかも、燃やす場合には接着剤が有害物質を出すというおまけつきです。

無垢フローリングは価格としては高価ですが、再利用できれば長期間に渡り使用できるうえに、廃棄して燃やしても有害物質をださず更に土に還ります。

どちらが本質的に価値あるものと言えるでしょうか。

利便性と低コストか?持続性と耐久性か?

どちらが今後求められる価値でしょうか。

現在国連が推し進めているSDGs的にも明白ではないでしょうか。

弊社は「建築を編集する」設計事務所として持続可能性を追求していきます。

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