ミャンマーチークとは?床材でもっとも評価されている理由について詳しく解説


これから住宅を建築する際に、最優先したいことがあります。
それは、床材を何にするのかということです。

人が日々生活する中で最も直に接している部位は手の平ではなく足の裏という事実があります。
その足の裏が接しているのが床面であることからも最優先すべき対象であることはご理解頂けるものと思います。

そこで現在に至るまで長きに渡り注目を集めているのがミャンマーチークと言われる木材(床材)です。
今回は、ミャンマーチークについて詳しく記載しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ミャンマーチーク無垢フローリング

そもそもミャンマーチークとは何?

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たくさんの種類がある木材のなかで、もっとも注目を集めているものと言えばミャンマーチークではないでしょうか。

ミャンマーチークとは、本チークとも呼ばれる世界三大銘木のことを指します。

ミャンマーチークの木材としての歴史はとても古く、自生地の東南アジアでは数千年以上も前から使われていたと言われています。
原産国であるミャンマー(ビルマ)やタイなどで有用木材として利用されてきました。

しかも、かなり古くから寺院を含む建築物に利用されていたことは、
耐久性などが非常に高いことを経験則として私たちに伝えてくれています。

ミャンマーチークは日本には一時期輸出が極端に少なかった

ミャンマーチークそのものの歴史が古いということは、文明開化以降日本でも使われていたのかと思いきや、そうではありませんでした。
なぜなら、戦後のある時期から一党独裁の軍事政権が続いたビルマ(現ミャンマー)が長い間鎖国状態だったからです。

日本への輸出がかなり制限されており、一部の当局とのコネクションを持った者だけに輸出が許されていました。
そのため、その代替品としてインドネシアやマレーシア産のチークが日本に輸出されていました。

しかし、建設需要の増大から木材の需要が増えたことによって過剰な森林伐採が進み、
代替品としての東南アジアのチークが手に入らないようになった経緯があります。

ミャンマーチークが注目されることに

17世紀ごろにイギリス軍が海水に浸かってもまったく劣化しないミャンマー産のチークの特徴に気付き、
大型の船に採用するようになったと言われています。

あの豪華客船タイタニック号のデッキ(甲板)にもミャンマーチークが使用されていたことでもよく知られています。

戦前は日本に大量に輸入され、国会議事堂やリゾートホテルなど様々な名建築に利用されてきた歴史があることからも、名実ともに非常に信頼されてきた木材と言えるでしょう。

世界3大銘木について

木材にはチークを含む3つの世界三大銘木があります。

ウォルナット

ウォールナットは、ブラックウォールナットやアメリカンウォールナットとも言われ、カナダやアメリカ東部が産地の木材です。

ウォールナットは加工性も良く衝撃に強いこともあり、家具などに多く利用されている傾向にあります。

またウォールナットは、人が触れることにより風合いが増すと言われており、時間の経過とともに色の変化を楽しむことができます。

マホガニー

マホガニーは、センダン科の樹木に分類されます。

マホガニーの材質は、熱帯地域の樹種としては比較的柔らかく加工しやすいため、宮殿の装飾や彫刻などに利用されてきました。
それ以外にも、アコースティックギターなどの楽器にも多く採用されてきました。

しかし、マホガニーの希少性の高さから違法栽培が後を絶たず、ワシントン条約に登録されることとなりました。

結果的に、日本ではほとんど見かけることがなくなりました。

チーク

チークは、シソ科の樹木に分類されます。

かたい材質であるにも関わらず加工しやすく、なおかつ水に強いため、船舶や家具、床材などの建築材として利用されています。

チークには天然の油成分が非常に多く含まれてることから、木材の天敵でもある白蟻にも強いという特徴があります。
チークには、ミャンマーチークをはじめインドネシアチークなどいくつかの産地があります。

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ミャンマーチークが人気の理由

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では、数ある木材のなかで、なぜミャンマーチークの人気が高いのでしょうか。

耐水性・耐久性が高い

ミャンマーチークは、前述のとおり寺院など建物だけではなく、船舶の材料としても使われてきました。
なぜなら、ミャンマーチークは耐久性や耐水性が高いという特徴があり、他の木材にはない天然の油分を持っていることにあります。

もし仮に、耐水性や耐久性がない木材を船に使用してしまうと、太陽からの強烈な紫外線や海水などによって劣化が促進され、
短いサイクルで交換を必要とすることになり、長期的にはコストパフォーマンスが落ちてくることになります。

ミャンマーチークは、そのような懸念を払しょくしてきた実績と歴史があり、信頼性の高い木材と言えます。

腐食しづらい

基本的に木材が劣化する原因は雨や水蒸気などの水分です。
水分を多く含む状態で放置し続けると腐朽菌が増殖し、木材が腐るというわけです。

しかも、水分を多く含む腐りかけた木材はシロアリにとって最高の食事でもあり、
当然シロアリを誘引し木材が食べられてしまうことになるでしょう。

ミャンマーチークは最大の特徴である油分を多く含んでいることもあり、
腐食しにくくシロアリなどの害虫を寄せ付けないというメリットがあります。

安定した寸法

一般的な木材は、大気中に含まれる水分の吸放出を繰り返すことで膨張や収縮を行っています。

ミャンマーチークの場合は油分を多く含んでいることで水分を含みにくいため、膨張や収縮がとても少なく、形状安定性に優れ当初の寸法を維持しやすくい材料と言えます。

上記のことからも、湿度や温度の大きな変化でも影響が少ないため、ミャンマーチークは床材との相性が抜群と言えます。

ヒューマンフレンドリー

天然のミャンマーチークは無垢材ということもあり、人にもやさしいというメリットがあります。
無垢材とは、丸太から切り出したそのままの木材のことを指します。

無垢材とは別に、集成材や積層材というものがあります。

集成材とは、数センチサイズの木片を接着剤で貼り合わせたものを指し、
積層材とは、数ミリに薄くスライスした木材を何枚も重ね合わせ、
間に接着剤などで貼り合わせたものを指し、一般的には合板と言われています。

集成材や積層材のなかに使われている接着剤には、わたしたちの健康に害を及ぼすホルムアルデヒド等を揮発させるものもあります。

ですが、無垢材は木材を製材しただけであり接着剤などを使用しないため、
無垢材のミャンマーチークは健康を害することはありません。

また、万が一火災が発生した場合でも、無垢材のミャンマーチークは接着剤が燃焼することによる有害物質を発生させる心配がないため、有毒ガス吸引による事故から身を守ることができます。

見た目に美しい

住宅の床材を選ぶうえで、もっとも重要なもの指標は見た目ではないでしょうか。
毎日生活するからこそ、見た目に美しい内装にしたいと思うのは当然のことと言えます。

ミャンマーチークは、茶褐色の独特の見た目から高級感が漂い、西洋では高級家具として利用されてきました。

そして、無垢材であることから、時間の経過とともに徐々に色合いが増し変化を楽しむことができる床材と言えます。

ミャンマーチークとインドネシアチークとの違い

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ミャンマーチークとは別に、インドネシアチークがありますが、どちらも似ているため、どう違うのか迷ってしまうこともあるでしょう。

ここからは、ミャンマーチークとインドネシアチークの違いについてお話します。

インドネシアチークとは、その名の通りインドネシアでとれた木材のことを指します。
インドネシアチークはその多くが植林されたものですが、ミャンマーチークは天然木が使われているという違いがあります。

また、インドネシアチークは商品化を目的とした植林により人工的な力で成長した木材です。
一方でミャンマーチークは天然もののため、自然な環境で育ったことでゆっくりと成長してきたという特徴があり、木目の積み具合や色合い、艶の違いに差がでてきます。

そういった理由から、インドネシアチークよりもミャンマーチークのほうが希少で価格が高い傾向にあります。

ぱっと見たところ、一般の方にはどちらも同じ色合いのようにも見えますが、
一部の目の肥えた専門家は、インドネシアチークは色が薄く木目が粗い、ミャンマーチークは色が濃く木目が積んでいることを見抜きます。

ミャンマーチークのまとめ

床材を決める際に、さまざまな種類があるため迷ってしまいますが、できれば失敗したくないものです。

もし、見た目の美しさや耐久性、そして肌触りにこだわるのであれば無垢のミャンマーチークを選んでみてはいかがでしょうか。

無垢のミャンマーチークであれば、みなさんに満足いただけるものと自信をもってお勧めできます。

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