中古建材市場構築へ
現在の無垢フローリングや合板フローリングを問わず、接着剤が多用されて施工されています
一度貼ったが最後、剥がして再び使用することはできません
更に床鳴りや板同士の隙間を気にするあまり、必要以上に接着剤を多用する流れになっています
しかし
床鳴りの原因が下地である根太や大引き或いは梁などでなければ、床が鳴ること自体不具合とまでは言えないのではないか?
そんな問いがあります
特に木下地の場合は乾燥収縮や反り、無垢フローリングの場合は無垢のため伸縮しやすく床が鳴ることはよくあることで、
ある意味自然現象と言える内容でもあります。
問題は、それが問題であると定義付けてしまったことや、
それを受け入れる側のエンドユーザーである施主と施工者のマインドのほうにあります
払しょくするには両者の合意形成や世の風潮を乗り越えることができるかにあり、
それらを乗り越えるには床鳴りという事象を捉え直す必要があります
そのためにはもっと重要な部分にフォーカスするべきです
その重要なこととは「持続性」です
今後、資源の枯渇や環境破壊がより一層深刻化していきます
今から手を打つ必要があることは地球上の誰もが一致するところです
それを実現するひとつの手段として、リユースフローリングがあります
接着剤を使用せず、釘も通常のものではないものを使用する
そして床板の実(さね)の形状も工夫することで一度貼っても
容易に剥がすことができるようにするのです
この仕組みの床板には合板フローリングは不可です
なぜなら、合板は水に圧倒的に弱いからです
劣化の圧倒的要因は湿気だからです
何度も再利用するには耐久性が圧倒的に低いからです
積層された部分に接着剤が使用されており
水を通さないことや木部が薄いため水を保持することもできず、腐食してしまいます
リユースフローリングは絶対的に無垢である必要があります
一度建物に使用されたフローリングが何十年か後に、所有者が代わり貼り替えることになる
その時にフローリングを剥がして中古建材市場に売る
その費用を元にフローリングを購入し新しいフローリングや、その他のリユースフローリングを貼る
この流れが増えることで地球上の無用な木々の伐採や産業廃棄物の問題も軽減させることができます
また、副次的にフローリングに資産価値が生まれます
このような市場を構築することが目標です
そのための第一歩がこのリユースフローリングです
現在実験段階ですが、
先ほど記載した床鳴りの問題は実は発生していません
ものを生み出す以上、品質には拘りたいからです
今後の動き出しにご注目ください